ヨーロッパ周遊旅行を計画するにあたり、「何から手を付けてよいのか分からない」という人も多いと思います。
かくいう私も、何度かヨーロッパへ行ったことがあるが全てツアーだったため、個人でヨーロッパ周遊旅行を計画した時には「何から手を付けてよいのか分からなかった」ひとりでした。
そこで、『ヨーロッパ周遊旅行のススメ』では、これからヨーロッパ旅行へ行かれる方へ、計画の立て方・調べ方・ホテル・お得な情報等を余すことなくお伝えしたいと思います。
ヨーロッパ周遊旅行に関する基礎知識を説明しておりますので、このページだけは最後まで読んでください。
サイトポリシー
旅の期間やスタイル、予算、趣味、興味、目的等によって、行きたい国・街は人により違ってきます。つまり、100人いれば100の周遊ルートができるのです。
そこで周遊旅行のススメでは、あなたの行きたい街までの移動方法や手段等、『自分で調べられるようになろう!』をテーマに説明しております。
何でもかんでも他人に聞くのではなく、まずは自分自身のレベルアップを目指しましょう。
さて、ヨーロッパ周遊旅行をする上で最も重要なのは、準備・ルート、移動方法、ホテル の3点です。
逆に言えば、この3点さえ上手く押えれば、安く・自由で・快適な・思い出に残るヨーロッパ周遊旅行ができるのです。
モデルルート
予算
漠然と「ヨーロッパにいきたいなぁ」と考えている人にとっては、目安となる予算も分からないと思う。
旅のスタイルによっても様々だが、航空券(日本往復)以外で、「滞在日数×10,000円」が最低基準だろう。
物価は日本と同じかそれ以上のヨーロッパ。それなりの出費は覚悟しよう。
日本より物価の高い国 : フランス、イギリス、スイス、ドイツ、北欧
日本と物価が同じ国 : イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、ベネルクス三国
基本な一日あたりの出費内訳は以下の通りだ。
1.宿泊費(4,000 ~ 5,000円)
日本のように、ネットカフェや24時間のファミレスは無い。となると、どこかに宿泊しなければならない。なぜか、「安宿 = ユースホステル」と思っている日本人は多いが、そのユースホステルでも、最低25~30ユーロはするのだ。試しに検索してみれば分かる。
ヨーロッパ周遊旅行のススメでは、ユースホステル以外の安宿情報も満載です。
2.食費(2,000円)
ヨーロッパでは、外食代は非常に高いのだ。
「吉牛」「松屋」「すき屋」のように、300円(2.5ユーロ)でお腹いっぱいになる定食屋は無い。コンビニも無いので、100円の菓子パンやオニギリなんて買うことはできない。「マクドナルド」「KFC」等はあるが、マクドナルドのセットが最低6ユーロ(750円)はする。物価の高い国だと、マクドナルドのセットが1000円位だ。
もちろん、スーパーマーケットで食材を買い自炊すれば安くすませることは可能だが、せっかくヨーロッパまで行って、毎日そんな貧乏くさい真似はしたくないだろう。
3.観光費(2,000円)
絶対に外せないのがこの観光費だ。
美術館、博物館、宮殿、オペラ・コンサート鑑賞、各ショー(フラメンコ、ファド、キャバレー、ミュージカル、カンツォーネ、フォークロアなど)、観光バス、観光船など、せっかく観光に行ったのだから、多少高くても我慢して払わなければならない。
ただ、ヨーロッパは若者に優しい地域なので、様々な場所で学割が効く。有効活用しよう。
4.交通費(1,000円)
地下鉄やバス代も、日本と同等かそれ以上だ。
ちなみに、ロンドンの地下鉄は、1回=4£=約550円(2007年夏のレートだと1000円)もする。
もし、周遊するとなると、都市間の交通費はもっと必要になる。
ヨーロッパ周遊旅行のススメでは、この交通費を大幅に浮かせる方法を紹介しております。
おススメは周遊旅行
せっかくヨーロッパへ行くのなら、1都市や1ケ国滞在型もいいのですが、どうせなら周遊するのをおススメします。
ヨーロッパ諸国の各都市は、少し前まではそれぞれ独立した国だったので、隣の街へ足を延ばしただけで全く違った文化に触れる事ができます。
また、ウィーンのオペラ、パリのショッピング、イタリアのサッカー、スイスの大自然、ドイツのビール、ブダペストの温泉・・・等、ヨーロッパの街々は魅力に溢れている。
「でも、移動にお金や時間がかかりそう」と心配される方も多いと思いますが、ヨーロッパ内には格安航空会社が多数あり、驚くほど格安で近隣の国・街まで移動できるのです。
初めての海外旅行で、全部個人で手配するのが不安という方は、旅行代理店のフリープランのツアーに参加するのも良いでしょう。フリープランのツアーは、往復航空券・ホテル・移動手段がセットなので、日帰りの観光分だけを個人で手配すれば良い。
下記で述べるが、格安航空会社を使えば、イタリア4都市(ミラノ・ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ)周遊ツアーに参加しながら、ローマから日帰りでバルセロナ観光も可能だ。私は今でも、「旅行に行くのが2人以上・旅程が10日以内・行きたい街をほぼ網羅するフリープランのツアーがある」なら、迷わずツアーを選びます。
パッケージツアーと聞くと、「団体行動だし自由がなくて嫌い」「旅の初心者みたい」「おじちゃん、おばちゃんしか参加して無い」などの先入観から、パッケージツアーを毛嫌いしている人も多い。
そんな人のために、パッケジツアーについて詳しく説明しております。
パッケージツアーってどうなの?
日本出発から帰国まで、全てを個人手配するのは時間も手間もかかります。
そこで、日本⇔ヨーロッパの航空券+ホテルは自分で手配し、観光に関してのみ現地オプショナルツアーに参加することも検討してみましょう。
格安航空会社を上手に使おう!
パリ→バルセロナ
列車で移動 : 10~12時間
格安航空で移動 : 1時間55分 20.00ユーロ(vueling)
バルセロナ→ローマ
列車で移動 : 20~22時間
格安航空で移動 : 1時間40分 20.00ユーロ(vueling)
ローマ→ベルリン
列車で移動 : 17~21時間
格安航空で移動 : 2時間10分 6.99ユーロ (easy jet)
ベルリン→パリ
列車で移動 : 9時間
格安航空で移動 : 1時間45分 12.49ユーロ (easy jet)
※全て諸税別
花の都パリでは、エッフェル塔・凱旋門・ルーブル美術館・ヴェルサイユ宮殿を観光後、シャンゼリゼ通りをブラつこう。モン・サン・ミッシェルを日帰り観光するのもよい。
情熱の国スペイン・バルセロナでは、ガウディの独創的な建築物(サグラダ・ファミリア、グエル公園、カサ・ミラ、カサ・バトリョ等)を観て感動。そして、フラメンコを観ながらガスパッチョやパエリアを食そう。
「すべての道が通じている」ローマは、コロッセオ・凱旋門・スペイン広場・トレビの泉・真実の口等、教科書や映画で見たままの風景があふれている。ジェラート・ピッツァ・パスタも安くて美味しい。
東西冷戦終決の象徴の街ベルリン。フィルハーモニー管弦楽団やオペラ鑑賞等、ベルリンは世界で一番ホットな街の一つだ。
帰国前日までにはパリへ戻ろう。セーヌ川沿いのカフェで、エスプレッソを飲みながら道行く人を眺めたり、本を読んでゆっくりのんびり過ごそう。
このように、格安航空を利用すれば、急ぎ足にはなるが1週間でフランス(パリ)・スペイン(バルセロナ)・イタリア(ローマ)・ドイツ(ベルリン)の4カ国周遊も格安で可能になるし、パリからバルセロナの日帰り観光も可能になるのです。
ヨーロッパは鉄道網も充実
各国が誇る高速列車(ES/TGV/AVE等)や、寝台・夜行列車、特急列車、普通列車等、様々な種類の列車が網の目状に走っているので、旅行者にとっては大変使いやすく便利です。
移動方法・交通手段-列車の種類
各国とも交通渋滞解消の政策として列車の利用を勧めているので、各国鉄では様々な割引キャンペーンをしています。時には超破格値チケットもお目見えしますのでお見逃しなく!!
よって、安易にユーレイルパスを購入せず、現地の割引等と比較してから決めましょう!
ユーレイルパスはお得?
ローマ→チューリッヒ
旅行代理店価格 : 24,100円
現地定価 : 67.14ユーロ
キャンペーン価格 : 10ユーロ
パリ→ニース(TGV)
旅行代理店価格 : 22,200円
現地定価 : 125ユーロ
キャンペーン価格 : 24.9ユーロ
ローマ→フィレンツェ(ESスター)
旅行代理店価格 : 6,700円
現地定価 : 56ユーロ
キャンペーン価格 : 19ユーロ
フランクフルト→ベルリン(ICE)
旅行代理店価格 : 16,400円
現地定価 : 113ユーロ
キャンペーン価格 : 69ユーロ
マドリッド→バルセロナ(AVE)
旅行代理店価格 : 19,600円
キャンペーン価格 : 47.1ユーロ
※日本の旅行代理店で手配してもらうと、さらに予約料(1,000円~2,000円)が必要。
日本の海外鉄道予約サイトは安いのか?
格安航空で別な国まで長距離移動し、全く違った文化・歴史・芸術に触れるもよし。高速列車で移動し、近隣の街の名所を観光するもよし。寝台列車で時間と宿代を浮かせて長距離移動し、朝目を覚ますと別な中世の国(街)へタイムスリップするもよし。
とにかく、個人で手配すれば、ツアーよりも安く・早く・自由に周遊できるのです。
ホテルは前日までには予約しよう
周遊旅行をするのなら、日本から到着する日と2~3日分のホテルだけ予約しましょう。初めての周遊旅行だからといって全ての日程のホテルを予約してしまっては、旅行会社主催のツアーと何も変わらなくなってしまいます。ホテルは移動する数日前に予約したほうが、気に入った街には長く居ることもできるし、気に入らない街はスグに移動もできるので、より柔軟に個人旅行を楽しむことができます。
ただし、
「スケジュールが全て決まっている」
「旅行期間が1週間~10日位の短期」
「旅行期間がピークシーズン」
であれば、早めに日本から予約するのをオススメします。
「新しい街に着いたらまず宿探し」という日本人バックパッカーが多いが、これは時間と体力の無駄なのでやめましょう。
想像してみてください、暑い日・寒い日・雨の日・体調の悪い日・長距離移動で疲れている日等、いくつかのホテルを大きな荷物を抱えて移動している姿を・・・。2~3軒に断られると体力的にもキツくなり、予定していた予算以上のホテルでも妥協してしまいがちになります。なにより、そんな俊敏に身動きがとれない状態では、スリ・引ったくり・強盗等の犯罪に会う可能性も高く非常に危険です。
また、ピークシーズンはもちろん、オフシーズンでもイベント等によっては、街中のホテルが満室なんてことは多々あります。野宿するハメになりかねない場合もでてくるので注意が必要です。
とにかく、目的地に着いてもホテルが決まってないという状況はできる限り避け、最低でも前日には次の目的地のホテルを予約するのをオススメします。
最近は、ネットのホテル予約サイトを利用する人も増えてきました。確かにネットで予約ができて簡単ですが、1泊につき2~3ユーロ(300円~500円)の手数料がかかります。
また、その予約サイトに加盟していない格安ホテル(ホステル)も多く、結局は割高になりかねません。
では、駅や街中の i はどうでしょう。 i にはその街のホテルリストがあり、高級ホテルから格安ホテルまで、自分の予算に合わせて予約を代行してくれるので非常に便利です。
しかし、i は営業時間が限られているし、手数料がかかる(無料の場合もある)し、ピークシーズンは非常に混んでいるし、当日では格安ホテルが満員ということも多々ありえます。
何より、『ホテルは前日までには予約しよう』に当てはまらないのでオススメしません。
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