フランス 都市別インフォメーション

ニースでは、ビーチで地中海の青い海を眺めていたらアフリカ系の黒人に絡まれた。
モナコでは、ガイドブックを置き忘れ何度も同じ坂道を昇り降りした。
マルセイユでは、漁師の写真を撮ったらなぜか激怒りされお金を請求された。
アビニヨンでは、川に落ちた。
トゥールーズでは、何かイベントがあり市内のホテルが全部満室だったので野宿するハメになった。しかも、アフリカ系の黒人1人にずーっと朝まで付きまとわれた。
ポワティエでは、土砂降りの雨に打たれびしょ濡れになった。
トゥールでは、ホテルにパスポートを忘れた。
カンでは、俺の前を騒ぎながら歩いている2人組が、いきなり私服警官に取り押さえられ逮捕された。なぜか後を歩いていたロビンまで取り調べを受けた。
パリでは、犬に足を噛まれた。
モンペリエでは、テロリストに間違えられた。

フランスには良い想い出が無いのに、それでもヨーロッパへ行く度に寄ってしまうフランス。
完全なロビンの片想い・・・。
それだけ魅力溢れる街が多い国なのだ。
そんなフランスの魅力を、一挙大公開!!

パリ

基本的に、区の数字が大きくなればなるほどホテル代は安くなりますが、治安は悪くなると言われています。
特に18・19区の北駅・東駅周辺、夜のモンマルトルの丘周辺は注意が必要です。
スリの被害は、メトロとバスが多いです。バックやリュックは前に抱え、貴重品は肌身離さず保管しましょう。

パリ

観光名所には、強引な似顔絵書き・強引なミサンガ売り・強引な花売り(レストランにも出没)がいるので、はっきり「Non!!」と言いましょう。それでもしつこく付きまとってきますので、日本語で「だから、いらねーっつってんだろ!!コラァ!!」と怒鳴り、無視して強引に立ち去るしかありません(笑)。
※写真は、サクレ・クール聖堂付近で強引にミサンガを手首に巻かれ、後から法外な料金を請求されて、モメている外国人カップル。

Auberge Internationale des Jeunes(YH)は、窃盗の被害にあった人が多いです。宿泊代を安く設定して客を集め、スタッフが盗んでるのではないか?との噂まであります。

アヴィニョン

フランス王とローマ法王庁の対立により1309年教皇クレメンス5世がアヴィニョンに滞在することになった歴史的に有名な「アヴィニョン捕囚」の舞台。
以後1377年にグレゴリウス11世がローマに戻るまでこの「捕囚」は続くが、事実上「キリスト教界の首都」となったアヴィニョンには法王庁宮殿や現在はプティ・パレ美術館として利用されている大司教館など当時の建築が残る。
毎年夏には国際的な演劇祭が開催される。この演劇祭は1947年にはじまったもので、地方都市の文化活動としての模範となった。

アヴィニョン観光局

アクセス

空路/パリ・オルリー空港からアヴィニョン・コモン空港まで1時間10分、市街までバスで15分。
鉄道/パリ・リヨン駅からTGV南東線で約4時間。

見どころ

法王庁宮殿

法王庁宮殿

法王庁宮殿とサン・ベネゼ橋は必見。共通入場券(日本語オーディオガイドあり)がお得。

※写真は、法王庁宮殿内に展示されていた「法王庁宮殿の模型」。
法王庁宮殿内は写真撮影が禁止されており、この写真を撮った後に怒られました。

アルル

闘牛で有名な「復活祭」、プロヴァンス地方の民族衣装を競う「衣装祭」、「国際写真祭」の時期以外は、世界遺産「アルルの遺跡とロマネスク教会」がある街とは思えないくらい静かな街。

カエサルのガリア遠征以来、ローマの植民都市として繁栄したアルル。
そんなアルルは、古代ローマ時代から中世にかけての歴史の息吹が強く感じられる町だ。

ローマ時代んは首府が置かれ、今なお闘牛が行われる円形闘技場や劇場、プロヴァンスに現存する最大の浴場「コンスタンティン浴場跡」や、さらに郊外には大規模な墓地など数多くのローマ遺跡が点在しており、この町の長い歴史に思いを馳せずにはいられないだろう。
アルルで発掘されたローマ時代などの出土品は、アルル古代博物館に展示されている。
そしてアルルはゴッホが晩年過ごした町としてもあまりにも有名だ。
南仏の強烈な太陽を求め、 1888年2月にアルルに赴いたゴッホは翌年の5月まで滞在し、代表作「跳ね橋」、「夜のカフェ・テラス」などを含む200点以上もの作品を制作している。
ゴッホの描いた建築物は移築・再現され、アルル近郊のあちらこちらに見ることができ、ゴッホを愛する人々が絶え間なく訪れている。
また、中世には宗教の中心地でもあり、ロマネスク様式のサン・トロフィーム教会には彫刻装飾の美しい回廊が残り、大勢の観光客を集めている。

アルル観光局(日本語)

http://www.tourisme.ville-arles.fr/jp/index_jp.php

アクセス

空路/パリ・オルリー空港からニーム・アルル空港まで1時間10分、市街まで23キロ
鉄道/パリ・リヨン駅からTGV南東線でアヴィニョンまたはリヨンで行き、在来線に乗り換える。約4-5時間

アンジェ

フランス西部、ロワール川、サルト川、マイエンヌ川そしてウードン川の4つの川が合流するメーヌ川沿いに開けた河港都市。
ローマ時代以前にすでに都市が形成された。

15世紀には善王ルネによる大学が設立。外国からの新しい学問や思想がいち早く伝播され、また数多くの留学生を集めたことでも知られる。
今日でも教育の中心として、また電気機械や医薬品の製造などが盛んな商業の中心として繁栄。

アンジェ城の特別展示室にある14世紀に製作されたタピスリー『ヨハネの黙示録』は必見。旧市街のサン・モーリス聖堂など街には見どころも多い。

アンジェ観光局(日本語)

http://www.angers-tourisme.com/en/ArboDyn.aspx?id=3930

アクセス

鉄道/パリ・モンパルナス駅からTGVで約1時間30分

オランジュ

カルカッソンヌ

「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」と称えられるヨーロッパ最大の城塞都市「シテ」を中心とした町。
まさしく中世にタイムとリップした気分が味わえる。

ブドウ畑に囲まれたカルカッソンヌは、フランス有数の観光地。
城や教会、いくつもの塔がそびえる石造りの中世の町を頑丈な城壁が囲む様子は、その一帯だけ別の時間が流れているようだ。
カルカッソンヌには2500年の歴史が秘められている。

ピレネー山脈を望む川沿いの豊かな土地には紀元前6世紀にガリア人が住み始め、オード側の土手の頂に最初の要塞が作られたのは紀元前3世紀のこと。支配者は次々と代わったが、フランスとスペイン間の交通の要塞であったため、1659年にピレネー条約が締結されるまで、要塞として重要な役割を果たしてきた。しかし、条約が締結後は要塞としての役割がなくなり、次第に廃墟と化していく。

19世紀になってそのシテに注目したのは作家で歴史記念物視察官をつとめていたメリメ。やがて、建築家ヴィオレ・ル・デュックの手により復元作業が始められ、現在では城壁内に1000人あまりの住人が住むにいたっている。

カルカッソンヌの町は中心はシテの北西、オード川対岸の新市街地「下の街」(ヴィル・バス)に移ったものの観光的な見どころはシテに集中している。シテ内には6軒のホテルと1軒の民宿があり、中世の街を堪能することができる。

アクセス

鉄道/パリ・モンパルナス駅からトゥールーズまたはボルドー経由で6~7時間

カン

ストラスブール

ディジョン

市内のマスタード屋さんが有名です。公園は大木があり気持ちよい空気に満ちていました。レストランはシヤポー.ルージュでした。チョコレートのデザートがおいしい。駅前ホテルはあまり良いのがありません。私が訪れたときは、農業祭があり、市街の良いホテルは満員でしかたなく駅前のJuraです。タオルが固くザラついて困りました。

トゥール

ロワール河とシェール河に挟まれたトゥールは、ローマ時代から栄えてきた古い歴史を持つ町。
現在はトゥーレーヌ地方の中心をなしていますが、15世紀のルイ11世の時代には、一時的にフランスの首都となったこともありました。
王侯貴族たちが自然や狩りを楽しんだ城が周囲に数多く残っているため、古城めぐりの拠点として観光客が大勢訪れます。

市内では情緒あふれる旧市街が見逃せません。
15世紀の木組みの家などが現存するプリュムロー広場を中心にそぞろ歩いてみると、歴史的な趣を感じることでしょう。

また8世紀にはシャルルマーニュ(カール大帝)がここに多くの学校を設立したことから、今でも市内にはトゥール大学をはじめとする多くの学校や研究機関があり、学生都市としても賑わいを見せています。

トゥール観光局(日本語なし)

アクセス

鉄道/パリ・モンパルナス駅からTGVで56分。ボルドー行き、またはイルン行きTGV利用の場合は、サン・ピエール・デ・コール駅下車、そこからシャトル電車で5分。急行利用の場合は2時間。

トゥールーズ

フランスで6番目の大都市。
コンコルドやエアバスなど航空宇宙産業の拠点であり、また1229年創設のトゥールーズ大学を中心に7万人以上の学生を擁する学問・研究都市の顔ももつ。

ローマ時代にさかのぼる古い歴史があり、9世紀にはトゥールーズ伯領として華やかな中世文化が開花。ルネサンス時代には藍染料や穀物の交易で大いに繁栄した。

旧市街にはガロンヌ川でとれるピンク色の粘土からつくった赤レンガの家並みが軒を連ね、「バラ色の街」との異名をとる。現在は美術館として利用されているアセザ館など、瀟洒な邸宅も数多い。

名物料理は白インゲン豆の煮込み料理「カスレ」。素朴な味を堪能しよう。

トゥールーズ観光局(日本語)

アクセス

空路/パリからトゥールーズ・ブラニャック空港まで1時間20分。空港から市の中心部までまでバスで15分
鉄道/パリ・モンパルナス駅からTGVアトランティック線でトゥールーズ・マタビオ駅まで約5時間。市内へは徒歩20分、メトロで2駅。

ナント

ロワール川が大西洋に流れ込む手前の地点に開けたロワール地方最大の都市。

ガリア=ローマ時代にコンディヴィンクムと呼ばれていたナントは一時期ノルマン人の支配下に置かれるが、10世紀にはブルターニュ公領となる。1598年アンリ4世が信教の自由を認めるナントの勅令を公布した地としても名高い。

18世紀にはアフリカとの砂糖と奴隷の貿易で繁栄。現在もフランス屈指の貿易港として重要な役割を担っている。

第二次世界大戦中はドイツに抵抗する地下活動の拠点であったため、市街の破壊は著しいものがあった。しかし、ナントのシンボルでもあるブルターニュ大公城やサン・ピエール・サン・ポール大聖堂、ルイ・フィリップの時代にさかのぼる商店街「パッサージュ・ポムレイ」など、ナントの繁栄ぶりをうかがわせる歴史的な建造物が数多く現存する。

ナントからのエルドル川クルーズも楽しい。川の両岸に次から次へと城が現れる。ナイトクルーズではこうした城がライトアップされ、さらにロマンチックなクルーズが味わえる。

また、ナントは、血湧き肉踊る冒険物語で日本でも多くの子供たちの心もひきつけている作家ジュール・ヴェルヌや、「シェルブールの雨傘」を始めとする数々の傑作で知られる映画監督ジャック・ドゥミの故郷でもある。

「ラ・フォル・ジュルネ La Folle Journee」と呼ばれる音楽祭、三大陸映画祭などのイベントも世界的に知られている。

アクセス

空路/パリ・オルリー空港およびシャルル・ド・ゴール空港からナント・アトランティック空港まで50分。市内までバスで約20分、タクシーで約10分。
鉄道/パリ・モンパルナス駅からTGVで約2時間。

ニース

世界的なリゾート地としてその名が知られるニース。
高級ホテルやレストラン、カジノが軒を連ねる華やかな海岸通り「プロムナード・デ・ザングレ」から北側に一本路地にはいった旧市街にはイタリア的な雰囲気が漂う。

ニースは古代から小アジアのニカイア人の交易地として発展。
このニカイア人がニースという地名の語源ともなった。
ニースはトリノ条約によりフランスに併合された1860年までイタリアのサルディニア王国下の町として繁栄した。

シャガール美術館やマティス美術館、現代美術館など20世紀美術を蒐集した美術館も多い。

ニース観光局(英語)

http://www.nicetourism.com/GB/som.html

アクセス

空路/パリからコート・ダジュール空港まで1時間。

<ニース空港→ニース市内>

  • バス:
    ニース国鉄駅まで約15分。4ユーロ。7:53~20:53まで運行。
    バスターミナル行き利用時は所要約35分、06:00~00:00まで運行(4ユーロ)。
  • タクシー:
    所要約10-15分(料金の目安は昼は20-25ユーロ、夜間は23-28ユーロ)

空港から市内へのアクセスの詳細情報は空港ホームページで。
バスのタイムテーブルなどもアップされている。www.niceaeroport.fr(英語)

見どころ

エズ村

海抜427メートルの岩山にある中世の面影を残す「鷲の巣村」。
村全体がきれいに保存され、もっとも観光客に人気の高い「鷲ノ巣村」のひとつで、一年中にぎわっている。
ミシュランの1ッ星レストランが3軒もあり、いずれも地中海の眺めが素晴らしい。
村は勾配が急な狭い道を上り下りするのが特徴だ。

エズは2層に分かれており、国鉄駅があるのは海に面したエズ・ボール・ド・ラ・メールEze Bord de la Mer。
ここから旧市街までは「ニーチェの道」とよばれる山道を登ることになるのでご注意。
バスなら旧市街入り口に到着する。ちなみに村内は車では走れない。

エズ観光局
http://www.eze-riviera.com/

ニーム

フランス最古のローマ都市で、紀元前1世紀から5世紀にかけての円形闘技場やメゾン・カレなど規模的にも壮大なガリア=ローマ時代の遺跡が数多く残り、その保存状態もきわめて良好である。

ニームはラ・フォンテーヌ庭園の泉を中心に街が形成されたといわれ、その地名は泉の精「ネモーザ」が転じたものといわれる。

ニーム近郊にはニームの都市が拡大したことにより水の需要が増し、紀元前19年に築かれたポン・デュ・ガールがある。

ローマ時代の建築でももっとも美しいとされるもののひとつだ。

ニームは新しい文化活動の拠点としても意欲的な取り組みがなされ、さまざまな芸術のジャンルのフェスティヴァルもおこなわれている。また、斬新なデザインの現代的な建物の建築も盛ん。

ニーム観光局(日本語)

アクセス

空路/ニーム・アルル・カマルグ空港から市内まで約10キロ
鉄道/パリ・リヨン駅からTGVで4時間

ブールジュ

ボルドー

ガロンヌ川沿いに開けたアキテーヌ地方の代表的な都市であるボルドーは、世界的に名高いボルドーワインの産地の中心地として知られる。

古くからワインの生産と交易で栄え、その歴史はローマ時代にさかのぼる。
一時期イギリスに統治されたが、18世紀には一大商都として栄華をきわめる。

フランス革命の際にボルドー選出の代議士たちはジロンド党を結成し、歴史にその足跡を刻んだ。

ワインのもたらした莫大な富が築いた街には重厚な建造物が点在し、サン・タンドレ大聖堂など見どころも多い。

木曜日の朝にサン・ピエール教会前の広場で開催される「マルシェ」(市)はワインの特産地であるボルドーならではのワインの香りに満ちた市で、農家の人たちが自分でつくった樽詰めのワインを持ち寄る。
ワイン好きならぜひ立ち寄ってみたい。

ボルドー観光局(日本語あり)

アクセス

鉄道/パリのモンパルナス駅からTGVアトランティック線で約3時間、ボルドー・サンジャン駅下車
空路/パリからメリニャック空港まで約1時間。空港から市内まで約12キロ、バスで約30分

ポワティエ

ポワティエの町は全体が丘状。結構坂道がしんどい。
バスは本数がそれほど多くないので、徒歩で近道した方が時間的には早い場合が多い。

マルセイユ

紀元前600年にギリシアのフォカイア人が築いた植民都市「マッシリア」にはじまるフランス最古の都市。
天然の良港に恵まれるマルセイユは貿易の中心地として発展し、現在も商都として繁栄する地中海の陽の光のまばゆい街だ。

北側のサン・ジャン要塞と南側のサン・ニコラ要塞でその入口を護られる旧港。
12世紀にはジェノヴァやピサと地中海の覇権争いを繰り広げた。

魚市がたつベルジュ河岸からはマルセイユ随一の繁華街カヌビエール通りがのびる。

船で沖合い15分のところにあるイフ城は要塞として建造された。
17世紀からは監獄として利用され、小説家アレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯』の舞台ともなった。

マルセイユといえばブイヤベース。
街のレストランからはサフランが匂い立つ。

マルセイユ観光局(日本語)

アクセス

空路/パリのシャルル・ド・ゴール空港からマルセイユ・プロヴァンス空港まで1時間15分、市街までバスで約25分、8.50€
鉄道/パリ・リヨン駅からTGV南東線でマルセイユのサン・シャルル駅まで3時間

モナコ

モン・サン・ミッシェル

海岸線から1キロほど沖に突き出た岩山で、フランスでもっとも有名な巡礼地。

堤防からラヴァンセ門をくぐり進むと、みやげ物店、名物のオムレツを供するレストラン、ホテルなどが軒をつらねる参道グランド・リューGrande Rueが修道院までのび、シーズン中数多くの観光客でにぎわう。

ヨーロッパ最大の干満差が観測され、かつては満潮になると島への道が消えてしまい、波にのまれた巡礼者も数多かったようだが、現在は堤防によって結ばれ、潮の満ち引きに関係なく訪れることができる。

近年はその堤防のせいで砂が沈殿、堆積し、ぐるりと海水で囲まれることは稀となってしまった。
残念ながら、海が「馬が駆けてくるような」速度でモン・サン・ミッシェルまで押し寄せる光景は、なかなか見られなくなってしまったのである。

2005年春より、障害となる砂と車を整理し、モン・サン・ミッシェル本来の姿に戻す環境整備工事が始められる。
工事終了は工事開始から5年後の予定(島内の見学に支障はない)。

周辺は危険な流砂床となっており、勝手に歩くのは禁止されているが、ガイドを伴って散策するツアーは地元で開催されている。

アクセス

鉄道/パリのモンパルナス駅からTGVでレンヌRENNESまで約2時間。

詳しくは「モン・サン・ミッシェルへの行き方」ページで説明しています。

リヨン

「美食の都」「絹の街」「金融の街」「ハイテクの街」、パリに次ぐフランス第二の都市にはさまざまな称号がある。

街はソーヌ川の西側がローマ時代からルネッサンス時代の建物がいまに息づく旧市街、東側のベルクール広場を中心とした界隈はリヨン一の繁華街。
さらにローヌ川の東側はビジネス街として栄える。
川を境にして三様の異なった顔をのぞかせる。

旧市街には14世紀につくられた天文時計が名高いサン・ジャン大司教教会やローマの遺跡が残り、リヨンの街が一望にできるフルヴィエールの丘など見どころも多い。

リヨンで絹織物工業が発展したのは1436年にルイ11世が年4回、自由市を開催する特恵を授けたことが契機となった。
かつて日本からカイコを輸入していたこともあり、こうしたリヨンの絹織物の歴史は織物歴史博物館などで調べられる。

アクセス

空路/パリ・オルリー空港もしくはシャルル・ド・ゴール空港から1時間、市内まで27キロ、バスで50分
鉄道/パリ・リヨン駅からTGVで2時間。新市街に近いリヨン・パール=ディユー Lyon Part-Dieu 駅、もしくは旧市街に近いリヨン・ペラーシュLyon Perrache 駅で下車

ルーアン

ノルマンディー公国の首都として栄えたルーアンはローマ時代からセーヌ川を利用した水運の拠点として発展してきた。
現在もフランス有数の大都市として経済的にも重要な位置を占める。

街はセーヌ川を中心に広がっているが、観光的な見どころは旧市街にあたるセーヌ川右岸に集中している。

その中心が画家モネが30点以上の作品を描いた大聖堂。
モネは光の微妙な変化をとらえた連作に取り組み、印象派の代表的な作品を描いた。
市内には大聖堂のほかにもサン・マクルー教会やサン・トゥーアン教会などゴシック様式の宗教建築が数多く残されている。

ルーアンは1431年にジャンヌ・ダルクが火刑に処せられた街でもあり、火刑がおこなわれたビュー・マルシェ広場にはジャンヌ・ダルク教会とジャンヌ・ダルク博物館がある。
毎年5月第2日曜にはジャンヌ・ダルク祭が開催されている。
また、この広場の周辺にはノルマンディー地方に特有の木組みの建物が軒を連ねている。

ルーアンは『ボヴァリー夫人』などの作品で日本人にも親しまれている自然主義の代表的な作家フロベールの生地でもあり、フロベール博物館などゆかりの品などが展示されている

アクセス

鉄道/パリのサン・ラザール駅から特急で約1時間10分、各駅停車で1時間30分

レンヌ