計画の立て方

1.地図をプリントアウトし、行ってみたい街にチェックする。

まずは、行きたい国・街を決めましょう。優先順位もつけておくと尚良い。旅行の目的、自分の趣味や興味のあること等を考慮してチェックしよう。

2.旅行のトータル日数を計算する。

トータル日数の計算は、「チェックした街の滞在日数+日本への往復で最低2日+到着日と出発日で最低2日+予備日1~2日(不測の事態に備え)」が基本です。
あまりキツキツの日程を組まないのがポイント。

ビザについて

シェンゲン協定に加盟している15カ国では、シェンゲン加盟国内に「6ヶ月間に90日まで」がビザなし(観光ビザ)で滞在可能期間です
※シェンゲン協定加盟国のうち、オーストリアのみ6ヶ月間以内ビザなし可

長期で滞在したい場合は、シェンゲン協定に加盟している15カ国で「6ヶ月間に90日」滞在したらシェンゲン協定に加盟していない国へ出国し、期間が過ぎたら再度シェンゲン加盟国に戻るというような滞在方法になります。

1日でもシェンゲン協定非加盟国へ出国すれば、再度シェンゲン協定加盟国へ戻ってきた日から90日間ビザなしで可だったという方もいますが、たまたま大丈夫だったというだけで基本的にはダメです。

できません。

フランスとスイスはシェンゲン加盟国です。シェンゲン加盟国内の滞在期間は加算されるのです。
つまり、3ヶ月+3ヶ月=シェンゲン加盟国内に180日の滞在ということになり、オーバーステイになります。

シェンゲン加盟国での合計滞在日数が「6ケ月内90日」に達した場合、最初の入国日から6ケ月を経ないとシェンゲン加盟国へは再入国できません。

オーストリア3ヶ月→フランス3ヶ月はダメですが、 フランス3ヶ月→オーストリア3ヶ月は可能です。
ただし、オーストリア入国後、速やかに管轄の警察に滞在届を提出して滞在登録をしましょう。
これは、オーストリアと日本との二国間協定のため、運用を知らない警官や入管もおりトラブルが多発しているからです。

正確な情報が欲しい方は、各国の大使館に確認してくださいね。

3.旅のスタイルを決める

とにかく色々な街へ行く、ある程度じっくり観光する、建築物を見て周る、芸術堪能、貧乏旅行、リッチな旅行等、今回の旅行のスタイルを決めましょう。

4.ルートと航空券を決める

格安航空券に合わせてルートを決めるので、ここが一番難しいが一番楽しい時間でもある。

航空券の探し方

各航空会社の路線をトラベルコちゃんやエイビーロードで調べよう。
例として、2010年12月23日に「2011年2月23日発 成田⇔パリ」を検索した結果です。

トラベルコちゃん

トラベルコちゃんでの最安値は、31,800円。

エイビーロード

エイビーロードでの最安値は、49,700円。

値段だけで決めてはいけない。「どこの航空会社なのか」もチェックしよう。

日本・成田 → フウランス・パリ を検索し、料金順(安い)に並べ替えする。

でてきた格安航空チケットをクリックすると、○○航空 就航都市パリ・アムステルダム・アテネ・ローマ・ベルリン・・・と記載されている。

その中から、in out の都市を選択する。

航空会社未定のチケットもあるが、就航都市をみればだいたいどこの航空会社かは想像がつく。

ビジネスクラスを探している方は、「ヤジキタ」がオススメです。

ストップオーバーとオープンジョー

「2フライト付き・オープンジョー可」と記載があるチケットであれば、行きと帰りの都市を就航都市の中から選べる(オープンジョー)。
また、「ストップオーバー可」とあれば、途中降機(ストップオーバー)ができる。

  • オープンジョーとは?
    INとOUTの空港が違う航空券のこと。
    例)成田→(パリ乗り継ぎ)→マドリッド / ローマ→(パリ乗り継ぎ)→成田
  • ストップオーバーとは?
    乗り継ぎの空港で途中下車することです。
    上の例でいえば、パリで乗り継ぎの時に下車し、パリ(フランス)の観光をすることです。

例)フランス、スペイン、イタリアを周遊したい場合

簡単なのは、【エアーフランス(AF)の2都市周遊+ストップオーバー】を使うこと。

【往路】
日本 <AF> パリ(※ストップオーバーしてフランス観光)<AF> マドリッド(スペイン観光)

【別手配】
スペイン国内移動(バス)
バルセロナ <格安航空会社vuelingやclickair> イタリアの都市(イタリア観光)

【復路】
ローマ <AF> パリ(※ここでストップオーバーしてフランス観光でも可) <AF> 日本

このように、【エアーフランス(AF)の2都市周遊+ストップオーバーのチケット】を使えば、他に手配するのはスペイン→イタリアの格安航空会社のチケットだけなのだ。
ただし、「成田⇔パリ」の単純往復航空券よりも、2都市周遊付きの航空券の方が高いのが普通だ。
少しでも安く行きたいと考えている方は、『エアフラ(AF)の単純往復(日本⇔パリ)チケット』+『格安航空会社のパリ→スペイン、ローマ→パリのチケット』の合計金額と、【エアフラ(AF)の2都市周遊+ストップオーバーのチケット】の金額を比較し、安い方を選択すれば良いだろう。

直行便 or 経由便(南廻り・北廻り)

説明するまでも無いが、直行便は目的地まで直行なので乗り継ぎは無い。

経由便の場合、アジア・中近東など(タイ・マレーシア・香港・韓国・ドバイ等)を経由する南廻りか、ヨーロッパ経由(北廻り)かを決める。

直行便のメリット

  • 目的地まで直行なので早い!
  • ロスバゲの心配が無い
  • 乗り継ぎの面倒がない

直行便のデメリット

  • 経由便と比べ、運賃が高い!

経由便(南廻り)のメリット

  • 直行便、北廻りの経由便と較べて運賃が安い
  • 経由地を観光できる(ストップオーバー)

経由便(南廻り)のデメリット

  • フライト時間が一番長い!
  • 乗り継ぎのタイミングが悪いと、かなり時間がかかることもある
  • ロスバゲの心配がある
  • 乗り継ぎが面倒(空港での買い物はユーロ使えない)

経由便(北廻り)のメリット

  • 直行便と比べて運賃が安い
  • 経由地を観光できる(ストップオーバー)
  • 乗り継ぎの空港で買い物をすればユーロを崩すことができる(小銭)

経由便(北廻り)のデメリット

  • 乗り継ぎのタイミングが悪いと、かなり時間がかかることもある
  • ロスバゲの心配がある
  • 飛行機の遅れなどにより、乗り継ぎができないこともある

OUTの街は、ある程度大きく郊外などに見どころの多い街にしよう。
条件1)①の街をひと回りするのに都合のいい街。
条件2)交通の便が良く、ヨーロッパ内のどこからでも列車で1日以内に着ける街。
条件3)帰国便に乗り遅れない為にも、帰国の2~3日前には到着していたいので、余裕をもって早めに到着して観光してもいい街。

ロビンの実例

ヨーロッパ経由便:オープンジョー

04年春の3ヶ国ツアー:ドイツ・スイス・フランスのツアー
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)利用:成田→(ロンドン経由)フランクフルトin。パリout→(ロンドン経由)→成田。

アジア経由便:オープンジョー

05年夏の周遊旅行:旅の最後をギリシャのミコノス島で1週間のんびり過ごしたかった。
タイ国際航空(TG)利用:成田→(バンコク経由)→パリin。アテネout→(バンコク経由)→成田。

ヨーロッパ経由便:ストップオーバー+オープンジョー

06年秋の周遊旅行:オランダ・ベルギー観光を組み込みたかった。
KLMオランダ航空(KL)利用:成田→(アムステルダム経由)→フランクフルトin。ブダベストout→ アムステルダムストップオーバー(オランダ・ベルギー観光)→成田。

直行便

07年5月。シェーンブルン宮殿(ウィーン)で行われた、『ヨーロッパコンサート』鑑賞がメイン。
オーストリア航空(OS)利用:成田→ウィーンin。ウィーンout→成田。

直行便&オープンジョー

07年6月、8月中欧4カ国周遊旅行:ゆっくり見て周る時間が無く、予定外の2回行くハメに・・・。
オーストリア航空(OS)利用:
成田→ウィーンin。ウィーンout→成田。
成田→ウィーン経由→プラハin。ウィーンout→成田。

ルートを決める

  • inの街からoutの街まで、①でチェックした街を一筆書きで結ぶ。
  • 格安航空会社の路線、各国鉄のHPで割引・キャンペーンをチェック。ユーレイルパスとの料金を比較する。
  • ユーレイルパスを利用するか、個人手配にするかを決める。

5.ルートに合わせて、手配の必要な区間を手配する。

まずは、日本国内(成田や関空まで)の移動を手配しよう。
日本国内では節約して、浮いたお金で現地の美味しいものを食べよう!!

次に、日本からの往復航空券や現地の移動を手配しよう。
基本的に現地の列車・格安航空は、早めに予約すればするほど安い料金設定になっています。
よって、日程・ルートが決まったら早めに手配しましょう。

また、現地のオプショナルツアーを手配する場合もあります。
内容によっては、個人で手配するのとそんなに金額の差があまりないこともあり、時間効率等を考えると現地オプショナルツアー を利用した方がお得なケースもでてきます。
ちなみに、現地オプショナルツアーならコチラがおすすめです。

オプショナルツアーを探すならまずはココでしょ。
なんたって、最低価格保証は安心だ!

6.モデルルート

ルートは、人によってそれぞれです。
100人いれば100通りのルートになるでしょうが、とりあえずのモデルルートを作ってみました。
一般的なルートから、ロビンのルート等、モデルルートはこちら

7.お土産

ヨーロッパ旅行では、お土産に結構悩むのだ。
先に買ってしまうと、旅行中ずーっと持ち運ぶことになり重労働だ。
また、飛行機へ預けれる荷物(バックパックやスーツケース)の重量制限もある。
託送サービスを活用するのがオススメだ。